「居場所は他にもある」。新生活のストレス、どう考える?専門家コメントも

 環境の変化や、新生活でストレスがたまりやすい季節。皆さんはどんな悩みを抱えていますか?

 心のセルフケア・アプリ 『Awarefy(アウェアファイ)』を運営する株式会社Hakaliが実施した「新生活のストレス」についてアンケート調査によれば、「新生活の環境の変化でストレスを感じたことがあるか?」との問いかけには、約7割(69.5%)の人が「ある」と回答しました。

新生活、どんなストレスに悩んでいる?

 どんなストレスかというと、「新しい環境での人間関係構築」が圧倒的に多く、53.3%。社会人になり、さまざまな年代の人と過ごす苦労や、異動ですでに出来上がっている人間関係に入り込む難しさなどが挙げられています。やはりいつの時代も、人間関係で悩む方は少なくないようですね。

 他にも、「新しい環境で能力的にやっていけるかという不安」が14.6%、「住まいなど物理的な環境変化」が13.1%、「生活リズムの変化」が12.4%などが挙げられています。

「新しい環境での人間関係構築」をストレス要因に挙げた人の具体的なエピソード

  • 社会人になりたてのときは初めて様々な年代の人と同じ空間で過ごし、ミスしないようにと気が張って、環境に慣れるまで日々ストレスを感じました。(30代・女性)
  • 知り合いのいない大学に進学したため、新しく人間関係を築く事に苦労しました。特に履修登録が複雑で、履修可能単位数や卒業要件を確認しながら自分の受ける授業を決めるという作業を1人でしないといけない所が1番のストレスでした。(20代・女性)
  • 異動先の部署で既に出来上がっている人間関係の中に入って行くのがストレスで辛かった。特にコロナ禍でコミュニケーションを取る機会が減っているので、さらに状況が厳しくなった。(30代・男性)
  • 社会人一年目の時は凄いストレスを感じました。会社の先輩達との会話がしづらかったり、仕事でミスをしたりと辛い事が多かったので。(50代・男性)

どんなストレス緩和に効果を感じた?

 それでは、皆さんはこうしたストレスを、どのように緩和しているのでしょうか。

 新生活のストレスに対して緩和度が高かった考え方としては、「自分の居場所は他にもある」というものがストレス緩和度85.7で1位となりました。具体的な声としては『新しいコミュニティを構築し、もし一方のコミュニティで何かがあったときの居場所を作っておくと考えることでやり過ごした(20代・女性)』といった経験談が挙げられています。

 他に、「自分から心を開いたり働きかけよう」「すべてを完璧に行う必要はない」「悩みすぎるほどのことではない」などの考え方もストレス緩和度で高い結果となっています。

「自分の居場所は他にもある」と考えた人の具体的なエピソード

  • 新しいコミュニティを構築し、もし一方のコミュニティで何かがあったときの居場所を作っておくと考えることでやり過ごした。(20代・女性)
  • 先輩に相談をしたら、「気にすんな。そんなちっぽけな世界だけで生きていたってつまらない」と言われ、小さなグループが気にならなくなった。(20代・男性)

「自分から心を開いたり働きかけよう」と考えた人の具体的なエピソード

  • ずっと人間関係を築いていけるか不安が大きかったが、とりあえず顔を合わせた人に挨拶をすることから始めた。すると次第に挨拶だけでなく、コミュニケーションが取れるようになり、困った時に助けてくれる人まで現れた。(30代・女性)
  • 自分から心をオープンにして、周りから良い刺激を受けて足りない知識は自ら学ぶことの大切さを感じた。(40代・女性)

Hakali所属の公認心理師によるコメント

新生活のストレスに負けずに過ごすためには、自分が何にストレスを感じるのか、それにどう反応し対処しているのかを理解することが大切です。ストレスを感じるきっかけや状況は「ストレッサー」と呼ばれます。親しい人との別れや仕事の失敗のようなネガティブな出来事だけでなく、就職や進学、昇進などの嬉しい出来事もストレッサーになり得ると言われています。そのため、環境の変化が大きく負担がかかりやすい新生活では、いつも以上に自分の心と体の調子をチェックするように心がけてみましょう。

また、同じ出来事に直面したとしても、人によって感じるストレスの程度には差があります。これは、「考え方」と「対処方法」に個人差があるためです。気分が落ち込んでいる時には「次も絶対うまくいかない」などの特定の考えに意識が偏りがちですが、ぜひ今回の調査での回答も参考にしながら、「他の考え方はありそうか?」「ストレスが小さくなるような考えはあるか?」と考え方のパターンを広げてみてください。

 誰もが新しい環境で上手くやらなければというプレッシャーを抱きがちですが、ストレス緩和度が高い考えに共通するのは、煮詰まった思考を入れ替えて、別の考え方を取り入れる“思考の換気”と言えるものでした。新生活シーズンを乗り切るひとつの方法として、こうした考え方を実践してみてはいかがでしょうか。

※「新生活のストレスに関するアンケート」調査概要
調査方法:インターネット調査
調査集計期間:2022年2月28日~2022年3月1日
有効回答数:200

<Text:辻村>

Source: メロスブログ
「居場所は他にもある」。新生活のストレス、どう考える?専門家コメントも