有酸素運動をすると筋肉量が落ちる?メガロストレーナーが解答

 ボディメイクに勤しむトレーニーたちが疑問に思っていることをピックアップし、トレーナーにぶつける本企画。今回は「ランニングなどの有酸素運動をすると筋肉量が減る」というウワサについて、メガロスゼロプラス恵比寿で社内パーソナル教育を担当している繪村篤史さんが答えてくれました(初出:2019年8月)。

Q.「有酸素運動をすると筋肉量が低下する」というウワサを聞いたのですが、本当ですか?ダイエットのために有酸素運動をしつつ、筋肉量も増やしたいので筋トレもしているのですが……。

A.エネルギー不足の状態で有酸素運動を行うと、筋肉が分解され筋肉量が減る

 運動時に使われるエネルギー源を、おおまかに分別してみましょう。

 筋力トレーニングはおもに糖質がエネルギー源。有酸素運動糖質・脂質・アミノ酸(タンパク質)がエネルギー源となります。

 有酸素運動においては、上記のアミノ酸の枯渇が筋肉量の低下に影響します。長時間の有酸素運動を行い、糖質のエネルギーが枯渇すると、脂質を分解してエネルギーを生み出します。そのタイミングで、血中や筋肉内のアミノ酸もエネルギーとして利用されます。そのため、必要なエネルギーが枯渇している状態で有酸素運動を行うと、カラダの筋肉を分解してエネルギーを確保するため筋肉量の減少が起こるのです。

 また、有酸素運動を長時間行うと、AMPキナーゼという細胞内のエネルギーセンサーが働き、タンパク質の合成を阻害してしまうために筋肉量の増加が難しくなります。

 ただし、有酸素運動には毛細血管を発達させて酸素や栄養を全身に送り出すなどのメリットもあります。そのため、筋肉量を維持しながら有酸素運動を行いたい場合、BCAA(分岐鎖アミノ酸)を摂取してエネルギーの枯渇を防ぐことが大事になります。

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筋肉をつけるための筋トレをより効果的にするには、血中のアミノ酸濃度を高めておく必要があります。BCAAの摂取は必須アミノ酸の中でも筋合成を高めるために有効なんです。運動前にBCAAを摂取することで脳の疲労軽減につながることも期待されています。さらに、BCAAの中に含まれるロイシンは筋内のタンパク質を活性化し、血中アミノ酸が筋肉に合成される過程で重要な役割を担っています。

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[プロフィール]
繪村篤史(エムラ・アツシ)
メガロスゼロプラス恵比寿(フィットネス事業部パーソナル課)に所属。社内パーソナル教育担当。社内テクニカルライセンスアドバイザー。

取材協力
メガロスゼロプラス恵比寿
・グループ公式サイト http://www.megalos.co.jp/

<Text:編集部/Photo:Getty Images>

Source: メロスブログ
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